ダイビングガイドの新局面。 急激に増す、ガイドという職業の法的リスクとは?を読んで思うこと

ダイビング

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ダイビングガイドの新局面。 急激に増す、ガイドという職業の法的リスクとは? | オーシャナを読んで、それまでに思っていたことなんかも含めてつらつらと書こうと思います

1.プロダイバーのみなさんは、一般人がオープンウォーター講習を終えれば監督者なしでダイビングすることができると思っているのでしょうか?

このコースを修了すると、ダイバーとして必要な知識・スキルを身につけた証明としてのCカードが発行され、コースで学んだ知識とスキルを応用して、受けたトレーニングと経験の範囲内で、監督者なしでダイビングすることができるようになります。

PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コース

一般人がオープンウォーター講習を終えれば監督者なしでダイビングすることができるそうです、ただし

「受けたトレーニングと経験の範囲」とは、コースで使用するダイビングスポットで経験した海況(水面のコンディション、透明度、水温等)や、経験した深度、その日使用した器材(道具)などを指します

と注意書きに書いてあるので自分の例で言うと
伊東のビーチで最大水深8mの範囲であればバディダイビングが出来るスキルを身につけた
ということになるのでしょうか?

こう解釈すると、はじめて行ったポイントでガイドを付けて潜って運悪く事故にあった場合の責任の所在はどこにあるのでしょうか?

エントリーレベル(指導団体によって、オープンウオーターだったり、スクーバダイバーコースだったりするのでこの呼び方に統一)のCカードを取得したダイバーは、バディと二人で潜れるだけの、いわゆる“一人前のダイバー”で、自らリスクを理解したうえで潜っており、その水中活動は基本的にはダイバー自身の責任。

ダイビングガイドの新局面。 急激に増す、ガイドという職業の法的リスクとは? | オーシャナ

と書いてありますが、PADIのライセンスはそこまでの内容を書いておらず責任を回避しているように感じます

2.講習だけの問題?

とにかくライセンスを撮らないと新婚旅行に行けない!
という状況だったのでJRのパンフレットに載っていたプランでライセンスを取りました

講習内容を他のショップと比べることは出来ないので、きちんとした講習をされたのかはわかりません
わかりませんが、その講習だけで新婚旅行にモルディブに行くのはとにかく不安だったので1ヶ月以内にもう一度同じショップへ行き1泊2日でファンダイビングをしました

その内容はブログに書いてありますが、初めてのボートダイビングで奥さんはパニックダイバーになり、なんとか潜りはしましたがもう2度とダイビングをしたくないと思ったそうです

その時はガイドさん1人、ダイバーは4人
もしも奥さんがパニックで急浮上をしてたらどうなっていたのか、残された3人に何かあった場合の事故の責任は?

自己責任で潜っているはずのダイバーに責任があるのでしょうか?

3.免責同意書

ダイビングをするときには必ず免責同意書にサインを求められます
オープンウォーター講習の時にもこの免責同意書への同意を求められ読みました

読んでこれはすごいことが書いてあるな
こんな免責同意書にサインをさせても無意味なことをその人は知っているのかな?

と思ったのを覚えています、そして今でもサインする時は一応読みますがだいたい同じ内容なので適当にサインをしています

その内容ですが、PADIにおける免責同意書の扱いこちらのサイトに詳しく書かれていました

このファンダイビング参加に関連して生じ得る死亡、傷害、損害等の全てのリスクを認識した上で、参加を希望するものであり、同時に、それらのリスクを私自身の責任として、私自身が引き受けるものであることをここに確認し、私の家族・相続人を含むすべての関係者に対する全ての損失・損害の責任からガイドを担当するスタッフと  (ショップ名)   及びファンダイビング開催に協力する全ての個人、法人を免責することに同意するものであります。

こちらのサイトにも書かれている通りこの文章は、基本的人権の重要な構成要素である請求権を事前に放棄させることを意図しており、はなはだ「公序良俗に反する」文言になっているものです
つまり、裁判になった場合は同意書にサインがあったとしてもこの同意書自体が無効とみなさる確率が高くサインさせること自体が無意味です

とまぁ難しいことを書きましたが、インターネットで調べて行った初めてのショップ、お互いの信頼関係もない状態でこの同意書
当然お互いのスキルも知らない状態で免責に同意しろって言われても。。。って思うのがごくごく一般的な反応なんじゃないかと思います

どうすればお互い幸せなんでしょう?

初心者にはマンツーマンでインストラクターがつく
というのはガイドが一人でやっているようなショップにとっても、そのショップへ行きたいダイバーにとっても幸せな結論ではない気がします
(初心者がいる場合は2名以上のガイドさんがいるほうが絶対にいいと思いますけどね。。)
それに、なにをもって初心者と決めるのかも問題ですよね

結局のところ、
ガイドさんはガイドだけをすればいいのではなくスキルが足りない人が来た場合にはその指導をする
指導をうけたダイバーは、金払ってるのになんで命令されなきゃいけないんだとか思わないで、素直に学ぶ

(無理だけど)指導料を取ればいいし、他に一緒に潜っている人達のガイドが疎かになるならその人達のガイド料を安くすればいいと思います
そうしたら安い店に人が。。。と思うかもしれませんけどそれ以上の付加価値を与えてファンを作ることのほうがメリットじゃないかなと

なにはともあれ、国対業界ではなく、プロダイバーと一般ダイバーのやり取りの中でいい方向に向かっていってくれたらなと思います

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